確定申告を訂正するには
2021年06月05日
確定申告書を税務署に提出した後に誤りに気が付いた場合、確定申告の期間内であれば再度確定申告書を提出することで正しい内容にすることができます。
確定申告の期限を過ぎてから計算誤りや申告漏れに気づいた場合は、次の方法で訂正することができます。
訂正できる期間は確定申告の期限からおおむね5年以内となっていますが、訂正できる期間や内容は条件によって異なります。
(1) 納める税金が多過ぎた場合や還付される税金が少な過ぎた場合
更正の請求という手続ができる場合があります。
この手続は、更正の請求書を税務署に提出することにより行います。
更正の請求書を提出すると、税務署ではその内容の検討をして、納め過ぎの税金があったり還付される税金があると認めた場合には、税金を減額するための「更正通知書」が送付され、税金が還付されます。
更正の請求ができる期間は、原則として法定申告期限から5年以内です。
(2) 納める税金が少な過ぎた場合や還付される税金が多過ぎた場合
この場合には、修正申告により誤った内容を訂正します。
誤りに気がついたらできるだけ早く修正申告をすることが賢明です。
税務署の調査を受けた後で修正申告をしたり、税務署から追加で納める税額が記載された「更正通知」を受けたりすると、追加で納める税金のほかに過少申告加算税や延滞税等がかかる場合があります。
確定申告の期間は短いので、急いで計算して提出すると計算誤りや申告漏れがあるケースは珍しくありません。
確定申告の期間を過ぎた後でも、申告書を訂正したり新たに提出することができる場合がありますので、機会があれば見直しをして申告内容が正しい状態にしておくことをおすすめします。